視力矯正手術ICL

ICL手術と呼ばれる視力矯正の手術があります。
ICLとはインプランタブルコンタクトレンズを略したもので、眼内にレンズを入れることで視力を矯正します。
矯正できる度数の幅も広く強い近視や乱視の方にも適しています。
手術は、角膜（黒目）の縁を3ミリほど切開し、ICLを挿入します。
そこには神経が通っていないため、ICLを挿入しても異物感はありません。
目を切開するというと怖い印象がありますが、白内障の手術で行われている技術とほぼ同じで、確立されたものと言えます。
日帰り手術で、麻酔は目薬だけ。治療直後からかなり見えるようになります。
従来は強度近視（視力0.1未満程度）の人が主な対象でしたが、現在は軽度から中程度の近視や、遠視、乱視などにも対応。同じ視力矯正法であるレーシックをしのぐ勢いです。
角膜を削るレーシックと異なり、万一、問題があった場合には、ICLを取り出し、元に戻すことができます。
合併症のリスクはほとんどない治療ですが、ICLは“永久コンタクト”とも呼ばれ、同じレンズでずっと見ることになるため、自分の度数に合ったレンズ選びが重要になります。
念入りな検査をしてくれる施設選びが大切です。
ICLは自費診療で50万〜60万円の費用が掛かります。
レーシックの約2倍、使い捨てコンタクトレンズ約10年分の費用と同じぐらいです。